どうも、
25歳のちょっとした嘘吐きです。
学生を見かけると、
中学の頃を思い出します。
今朝の僕は
神々しい程にアレが布団を突き破る程に聳え立っていました。
中学生らしい僕の息子です。
朝なので学校に行かなければならず、
マッマに見つからず学校まで登校するという使命を果すのを決意しました。
まずは第1段階。
マッマから隠す為に2度寝させて欲しいと要求しました。
すると躊躇無くマッマは僕の布団を捲り上げました。布団を埃と共に翻します。
マッマは静かにこう言いました。
…もう少し寝ていいわよ。
失敗しました。
もう僕は今夜から団欒で御飯も食べられないし、
マッマと顔を合わせる所か
他の家族との会話も神経を使わなければならないと危惧しました。
思うだけでも耐えられず、
パジャマのまま家を駆け出して登校しました。
でもこれは欠かせません。
僕は通学路の用水路の金網の下に潜み
女の子を下から警備するのが日課なのです!
悔しいけれど、
今日だけはパジャマのままお出迎えをします。
紳士として有るまじき姿です。
皆まだまだ無防備なので、
僕が身を呈して守らなければ。
この年になると皆黒ばかりを履いているので、
偶にピンク色を見ると嬉しいです。
僕的には白ですが。
暫く見張っていると
2人組の女の子が僕の悪口を言っていました!
これはいけないと思い、
這い出して抱きしめました。
愛が足りなかった事への自責の念が湧いたからです。
学校に大量の汗を垂らして到着。
整備委員の掃除をしていた
A組の音羽ちゃんにおはようの挨拶をすると、
僕を下から上へと眺め、
可愛い顔が引き攣る程の笑顔で
おはようと返してくれました。
僕の女神です。
例外無く僕達は相愛だ。
はやく登校してきた僕は
嬉しさのあまり実習生の北野に発音の間違いを指摘し、
朗らかに白鳥の舞を踊りました。
というのを昼食を食べながら思い返していました。
10年前に中学は卒業していて、
今は工場で作業員をしています。
中学生の思い出に1人微笑し、
昼食を片付けました。
今日は久し振りに遠出をします。
僕の天職は、
愛を伝える事。
信号待ちをしている女の子の隣に並びました。
やっぱり昔は気づかなかった、
あれだけじゃ愛は伝わらない。
折角この街に戻って来た。
日課も再現しよう。
その子は音羽ちゃんに似ていました。