ももとの出会いは近所のホームセンターのペットコーナーでした。生後5ヶ月で少し他の子よりも大きかったのですが、人懐こくガラスの隙間から一生懸命手の匂いを嗅いでくれてました。ずーっとショーケースの前で見て、その帰りは「あー可愛いな〜、早く売れて幸せになって欲しいな〜」何度も振り返ってはショーケースに手を振るヤバい家族でした。それくらい可愛くて仕方なかったのです。週に何回も売れたかを確認しに行くようになり、店長ともこんなに可愛いのになんで売れないのかね？と話したりしてました。
また会える喜びと、売れなくてずっとショーケースにいる不憫さとで複雑な気持ちになってました。
そして、生後7ヶ月になったももに会いに行くと、店長から「明日この子お引越しなんです」と言われました。飼い主さんが現れて引越しするのではなく、別の場所に引っ越すとのことでした。
幸せになってねと心の中で泣きました。これでお別れだと。元気でね、さようならと何度も何度も伝えるのに一時間はその場にいたでしょうか。
数日経った2018年4月1日、疲弊し切った体で仕事から帰るとあのシーズーがうちにいました。信じられなかった‼️喜びで疲れは全て吹き飛ぶ程でした。私に内緒で迎え入れていたのです。その決断に驚きより喜びの方が大きかったです。
私達はこの子を「杏」(もも)と名付けました。
犬に服を着せたり、一緒に食事に行ったりする人達を全く理解出来なかった私が、服を買いまくり、レストラン、旅行、キャンプと常に一緒の生活が始まりました。
私達家族がももを溺愛してるうちに、ももの子供が見たくなりました。
そして2020年5月21日武蔵君、奈々ちゃんが誕生します。
武蔵君は父犬のもとに行きましたが、寂しがる事もなくすくすくと育ってます。ももも武蔵君を探すような事はありませんでした。母犬から1日たりとも離れた事がない奈々はたくさんの愛情を注がれました。何かをすれば周りが拍手喝采。
気をよくした奈々は「空飛ぶシーズー奈々」になるのでした。
空飛ぶ奈々も2歳を過ぎ今度は奈々の子供も見たくなり交配を試みましたが、奈々は犬見知りでうまくいきませんでした。
代わりにももといい感じになり交配成功、そして2023年2月20日ロールケーキブラザーズこと、さぶろうとナチョが誕生しました。
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