多くの乳児は定頚、寝返り、お座り、はいはい、立位までをほぼ1歳までに経験をします。乳幼児の発達をマイルストーンで評価し、正常、病的にわけて、そのどちらにも入らないものを正常のバリエーションとして判断して、多くの場合問題なしと考えてきました。
ですが、向きグセが直らないまま、寝返りを一方向しかしない、ずり這いのみで立ってしまう。また左右不均等のはいはいをする。など通常の道筋とは異なる発達をした場合、その後の発達に影響があり、特に高機能発達障害と言われるこどもたちは、乳児期の発達を通常の道筋と異なる発達と関連があることがわかってきています。
首がすわる、寝返りする、はいはいするなど、マイルストーンとしてこどもの運動発達をみるのではなく、頸椎の左右対照的な伸展と回旋、それに伴う眼球運動、舌の運動、手口目足の協調運動、肘、手支持など、運動の質から発達をみていくことで、乳幼児の異常を早期に発見し、早期介入することができます。
「姿勢発達の会(姿勢運動発達からこどもの成長発達を考える会)」では、ボイタ博士が提唱したボイタ法をもとに、早期診断、早期介入をともに学んでいくことを目標としています。