チャイコフスキー 眠れる森の美女
6 videos • 9 views • by Cello University ■曲名:チャイコフスキー 眠れる森の美女 ■指揮:ユージン・オーマンディ ■楽団:フィラデルフィア管弦楽団 ■録音:1961年2月12日 タウン・ホール (フィラデルフィア) ■曲目 1. 序奏 2. グラン・パ・ダクション(第1幕) 3.パ・ドゥ・カラクテール(第3幕) 4. パノラマ(第2幕) 5.村人の大ワルツ(第1幕) 【曲解説】 チャイコフスキーのバレエ音楽『眠れる森の美女』は、シャルル・ペローの童話を基にした作品で、華やかさと繊細さが絶妙に調和した名作です。この作品は、バレエの音楽としてだけでなく、独立した管弦楽曲としても親しまれています。1889年に初演され、チャイコフスキーの3大バレエの一つとして知られています。 物語は、オーロラ姫の誕生を祝い集まった妖精たちが魔女カラボスの呪いに直面する場面から始まります。この呪いにより、姫は16歳で糸車の針に刺されて眠りにつく運命にありますが、最終的には王子のキスによって目覚め、幸せな結婚を迎えます。物語自体はシンプルですが、チャイコフスキーは音楽によってキャラクターや情景を鮮やかに描き出しています。 序曲から始まり、物語の喜びや緊張感が織り交ぜられた音楽が展開されます。優美なメロディや華麗なオーケストレーションが印象的で、聴く者を物語の世界へと誘います。特に、オーロラ姫を象徴する「ローズ・アダージョ」は、バレエ史上屈指の美しさを持つ楽曲で、妖精たちや宮廷の祝祭を見事に表現しています。 また、チャイコフスキーは、キャラクターやシーンごとに個別のテーマを用いることで、物語を色彩豊かに描いています。善の妖精リラの温かみのあるテーマ、カラボスの不気味な動機、王子デジレとのロマンティックなデュエットなど、どのテーマも個性的で物語を音楽で深く掘り下げています。 第3幕の祝宴では、様々なキャラクターの踊りが登場し、「長靴をはいた猫」や「赤ずきん」などの童話からインスピレーションを得たユニークな楽曲が演奏されます。この幕は華麗なフィナーレを飾り、チャイコフスキーの音楽的多様性を象徴しています。 『眠れる森の美女』は、チャイコフスキーのメロディメーカーとしての才能が存分に発揮された作品です。オーケストラの響きを最大限に活かした音楽は、劇場での鑑賞だけでなく、コンサートや録音でも多くの人々に愛されています。その華やかな美しさと感動的な物語性は、聴く者に深い満足感を与え、夢のようなひとときを楽しませてくれるでしょう。 ■The Sleeping Beauty, Op. 66 ■Eugene Ormandy ■Philadelphia Orchestra ■Rec. 12 February 1961, at Town Hall, in Philadelphia 1. Introduction 2. Pas d'action 3. Pas de caractère 4. Panorama 5. Valse