無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009(Cello Suite No. 3 in C major, BWV 1009)

7 videos • 52 views • by Cello University ■無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009 1. 前奏曲 2. アルマンド 3. クーラント 4. サラバンド 5. ブーレ I/II 6. ジーグ ・チェロ:ピエール・フルニエ ・録音:1960年12月 ■Cello Suite No. 3 in C major, BWV 1009 1. Prelude 2. Allemande 3. Courante 4. Sarabande 5. Bourrée I / Bourrée II 6. Gigue Pierre Fournier (1906-1986), Cello Rec. December 1960 【解説】 バッハ作曲の「無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009」は、全6曲からなる無伴奏チェロ組曲の一つで、特に明るく力強い性格を持つ作品です。この組曲は、バロック音楽の中でもチェロの技術的・表現的な可能性を最大限に引き出した傑作として知られています。 冒頭のプレリュードは、力強い和音の響きと軽快な音型が特徴で、楽器全体を活かした豊かな響きが展開されます。演奏者は、チェロの低音域から高音域までを駆使し、圧倒的なスケール感を感じさせます。続くアルマンドやクーラントなどの舞曲では、リズミカルで流麗な旋律が奏でられ、軽快な動きが音楽に生命感を与えています。 この組曲の中でも特に有名なサラバンドは、ゆったりとしたテンポで演奏され、深い感情が表現されています。シンプルでありながらも豊かな内面を感じさせるこの楽章は、まるで瞑想にふけるかのような静謐さを持ち、聴く者に強い印象を与えます。 終盤のブーレやジーグは、再び活気ある舞曲風のリズムで展開され、最後は力強く明るいフィナーレを迎えます。全体を通して、チェロの豊かな音色と技巧が光るこの作品は、バッハの音楽的天才を存分に堪能でき、聴く者を深い感動へと誘います。