−職なし・家なし・彼女なしの男(かいと)が、家賃2万8千円激狭アパート在住の男(けーしゅー)を誘い、1年後に二人でタワマンに住むまでの話−
古代の人は、生きづらさに苦しめられると、自ら社会との繋がりを断ち、山に出家したという。
そして、時は2024年。
時代は変われど、生きづらさを感じている人は少なくない。
では、現代を生きる我々は、一体どこへ出家すればいいのだろうか。
そして、古代から我々を苦しめてきた''生きづらさの黒幕''とは一体何なのだろうか。
その答えは、
京都の比叡山ではなく、東京のタワーマンションにあるらしい。
この物語は、社会を上手く生きられない男二人が、家賃2万8千円激狭アパートで禁欲共同生活を行いながら、タワーマンションという大きな''山''を目指す、''令和の出家物語''なのである。